「…もう一回」
そう言ってはまたタクトを振り、やめやめと横に振る。
「やっぱりスケールの所は厳しいな…」
ボリボリと頭をかき、一人ごちる先生。
一年もわりと多く、先輩も完璧とは言えない様子。
手のつけようがない。
この曲、スケールができるかどうかにかかってる…?
「時間がないから、早く仕上げるように。一音一音無駄にするなよ。」
「はい!」
その日は一応全部通して、スケール以外の所を念入りに見た。
「明日に向かって」という題名らしく、 快活で元気の出るようなマーチだ。
その後帰り道などみんなで歌ったりした。



