「楓~」

「麻希!」

中学校の校門は内外新入生とその保護者で賑わっている。

…というか人ばっかで若干うざい。


「あ~良かった。同じ小学校出身の子少ないんだもん。」

走ってきたのは私の友達、大見謝 麻希(おおみじゃ まき)


「だよね~。自分来たばっかなんだけど、他に誰かいた?」


と話すのはたぶんこの話の主人公、金城 楓(きんじょう かえで)以後、お見知りおきを。