俺様教師の授業Ⅰ

私には、問題がある。 

解決できていない問題。 

「ねぇ、どうなの?家族?それとも伊崎先生?」

沙綺が聞いてくる。 

しかも、授業中。 

「授業に集中しよ?」

私は、ここのところ誤魔化してる。  

「誤魔化さないで。じゃあ放課後、体育館の倉庫裏で」

だが、今日はそういかないようだ。

よりによって、漣の誕生日――――――。