「おはよう明衣!なに?」

今は漣……………もう呼んじゃ駄目かな……悲しい。胸が苦しい。
本当は今、その名前を聞きたくなかった。

「あのね、伊崎先生が朝から熱出しちゃって保健室にいるんだって!でもね、鍵かかってるらしいよ。ほらぁ〜、絶対みんな先生に会いに行くでしょ!」

明衣は冗談のように軽く言い流した。