赤いサンタ.黒いサンタ

男は翔両親の首を持ったまま家の中へ入った…。



ゆっくりと…、滑るようにして男はリビングへ入って行く…。



リビングはつけっぱなしのTVや、冷めきったコーヒーなど、生活感のあるリビングだった。



男は誰もいない事を確認すると、トイレ…風呂…和室の順番で覗いていった。



それぞれ誰もいない事を確認し、一階にある最後の部屋…玩具が大量にある部屋へと入った…。



この部屋は父親が息子である翔の為に用意した部屋で、文字通りの玩具室であった。



床には大きな線路の模型が…。



棚にはラジコン、ゲーム機、ボール、様々な玩具が整頓されて置かれていた…。



男は2つの生首を床に置き、何を思ったのか突然玩具を壊し始めた…!






ガシャァン!!!



パリン!!



片っ端から玩具を投げつけたり、蹴り飛ばしたりと破壊していく…。



その音がキッカケとなり、翔は目を覚ました…。