赤いサンタ.黒いサンタ

ガチャ…ガチャガチャガチャ…。



何かの物音で母は眠りから覚めた…。



母「ん…、何の音…?」



ガチャガチャガチャガチャ…。



今度ははっきりと物音が聞こえた。



母(玄関だわ、夫が帰って来たのかしら?)



母は立ち上がり、玄関へ向かった。



ガチャガチャガチャ…。



母「あなた?あなたなの?」



物音の正体は玄関のドアノブだった。



ガチャガチャガチャ…。



母の呼びかけに答えるかのように、玄関のドアノブはガチャガチャと音を立てている…。



不振に思った母は、玄関の覗き穴を見た…。



扉の向こうには、夫の無表情な顔があった…。



母は安心し、鍵のロックを外し…ドアを開けた。



母「もう、鍵持ってるでしょ…?」







サクッ…。






次の瞬間…、母の首は地面に転げ落ちた…。






一人の男が母の首を左手で持ち上げる…。



一人の男が母の首を左手で持ち上げる…。



その男の右手には翔の父の首があった…。



「Merry Xmas♪ 」



時刻は午前0時3分。



男の服装は、上から下まで真っ黒だった…。