赤いサンタ.黒いサンタ

翔の部屋を出た母は、そのまま風呂に入った。



風呂からあがり、時計を見た。



午後10時半…。



翔の父はいつもなら午後7時には帰宅する男だった。



飲み会などがあれば、必ず連絡をくれる人物でもある。



父はイベント事が大好きで、毎年クリスマスにはいつもより早く帰宅したりしていた。



母(今日翔へのプレゼントを買うから遅くなるとは聞いてたけど…、遅すぎるわねぇ…。会社で何かトラブルでもあったのかしら?)



母は料理にラップをかけ、ケーキを冷蔵庫にしまうと、TVを付け夫の帰りを待つ事にしたが…。



10分程でウトウトし始め、リビングで眠ってしまった…。