赤いサンタ.黒いサンタ

翔は玄関で靴を脱ぎ、洗面所で手を洗った。



翔(さっきの子…、最後何を言いかけたんだろう?)



母「翔~、ご飯できたからテーブル片付けて~!」



翔「は~い!」



翔はタオルで手を拭き、リビングに入った。



テーブルの上には翔の玩具が散乱している…。



母「翔はサンタさんに何をお願いしたんだっけ?」



翔の母は料理をテーブルに置きながら聞いた。



翔「忘れたの!?新しいサッカーボールだよ!もしかしてまだサンタさんに伝えてないの!?」



母「ちゃんと伝えましたよ?笑。

サッカーボールなんかで本当によかったの?」



翔「うん!!今のボール破けちゃったし…、新しいのが欲しいんだ!!」



翔は玩具を抱え、自分の部屋に置いた…。



母は翔の父親に「サッカーボールで宜しく。」とメールを打った。



翔「サンタさん来るかなぁ??」



母「翔がいい子にしていればちゃんと来るわよ。笑。

さぁ、今日はお父さん遅くなるって言ってたし、先に食べましょう。」

翔「うん!!」



テーブルの上には翔の好きな食べ物ばかり並んでいた。



翔は喜び、料理を次々と口に運んでいく。



時刻は午後8時。








【クリスマスまで後4時間】