赤いサンタ.黒いサンタ

男は北村婦人警官の体を踏みつけ、部屋に入った…。



「やぁ♪」



翔は恐怖で動けず、叫んだ後声も出なかった…。



「んん?♪どうしたんだい?♪もう逃げないの?♪」



男はゆっくり翔に近づいて行く…。



つり上がった目…大きな三日月形の口…、男の顔はまるでトランプのジョーカーのようだった…。



「このまま殺してもいいけど…、つまらないからチャンスを上げるよ♪」



男は翔とは反対側のソファーに座る…。



「今から10秒だけ時間を上げる♪その間に逃げな♪」



男は両手で目を隠し、「1…2…」と数を数え始めた…。



翔は動きたい気持ちはあるが、相変わらず恐怖で動けなかった……が。






「3…4…殺すぞ?」






男の一言がトドメとなり、翔は叫びながら走り始めた…!



「うあああぁぁぁあああああ!!!」



翔が応接室から出ると、そこは地獄絵図だった…。



多くの警察官が倒れ、皆首と胴体が離れている…。



異臭と血だらけの廊下を走り、嘔吐感を耐え…翔は警察署を飛び出た…!!!






「8…9…10♪」



男は目を開けると、大鎌を振り回しながら部屋を出た…。



「そうこなくっちゃ♪」







時刻は午後11時50分。






“明日”まで残り【10分】