赤いサンタ.黒いサンタ

翔は半泣きになりながら一直線に警察署へ走って行く…。



何度も転び、多くの人にぶつかりながらも…無事警察署へたどり着いた。



翔は警察署に入るなり、大声で叫んだ。



翔「はぁはぁ…助けて…はぁ…下さい!!!」



受付の婦人警官が走り寄って来る…。



「どうしたの?」



翔「はぁはぁ…助けて…!!!」



「落ち着いて、とりあえずこっちへ。」



婦人警官に着いて行き、応接室の大きなソファーに座った。



「もう大丈夫だから…ね?まずお名前から聞かせて貰えるかな?」



翔は少し落ち着きを取り戻した。



翔「羽山…翔です。」



「羽山翔…君?歳はいくつかな?」



翔「…7歳です。」



「住所もいいかな?」



翔が住所を言うと、婦人警官は「ちょっと待っててね」と言い、応接室を出た…。