赤いサンタ.黒いサンタ

非常階段に座ってどれ程の時が経っただろう…。



翔はチラチラと時計を見、ちょっとした物音にもビクビクしている…。



翔は30分前に思いついた事があった。



それは、警察に助けて(保護して)もらう事だ。



廃ビルから警察署までは歩いて10分程の場所にある…。



翔は何度も立ち上がり警察署に行こうとしたが…、恐怖で移動出来なかった。



翔(どうしよう…どうしよう…!)



辺りはドンドン暗くなっていき、それて共に恐怖心も増えて行った…。



翔(このままじゃ見つかって殺されるかも…。)






カン…。






屋上の方から何かの物音が聞こえて来た…。