翔「ハァハァ…。」



翔は息を切らしながら走っていた。



翔がこんなに遅れた理由は、学校で友達の美代ちゃんと遊んでいたからだ。



翔「ハァハァ…美代ちゃんなかなか帰らしてくれないんだから…ハァハァ…。」



もうすぐ家に着く…。



翔は晩御飯のご馳走を想像し、にやけていた。



3分程走ると、一際ライトアップされた翔の家が見えて来た…。



翔「後少しだ…。」



翔が入り口の門に手をかけようとすると…、どこからか視線を感じた。



ゆっくり後ろを振り向くと、白髪の小さな女の子が立っていた…。



翔「どうしたの?僕の家に何か用?」



翔は話しかけてみたが、少女は何も答えず、翔の目を一直線に見つめている…。



翔「あの…僕もう帰らなきゃ、寒いから早く帰った方がいいよ。」



翔が門を開けた瞬間、少女が話し始めた…。



「サンタさんに気をつけて…。」