赤いサンタ.黒いサンタ

次に翔が目を覚ました場所は…近所の公園にあるベンチだった。



翔は目を覚まし、公園にいると認識すると、すぐに時計を見た。



時刻は午後0時…。



翔「後12時間…。」



翔はそう呟くと、ベンチから立ち…公園を出た。



公園の近くにある住宅街はライトアップされ、華やかだった…。



翔はライトアップされた家々を見ながら歩いていく。



翔「綺麗だなぁ…、お父さん達にも…絶対見せる!」



意気込みながら歩いて行くと…、一軒の屋根の上で誰かが踊っている…。



翔(屋根の上で踊るなんて…、変な人…。)



と思った瞬間、その人は翔に気づき…ケラケラと笑い始めた…。



聞き覚えのある声が耳に聞こえて来る…。






「ヒャーッヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!見っけ♪」






翔「あ…あぁ…あ…。」



恐怖で足が震える…、逃げ出したいのに足がいうことをきかない…。



屋根の上にいる男は…背中から大鎌を取り出した。



黒いサンタは絶望を…。