赤いサンタ.黒いサンタ

翌朝、翔は眩しい光の中で目を覚ました…。



翔「…あれ?ここは…?」



赤「気がついたかい?」



翔が後ろを振り向くと、見覚えのある服装の男がいた。



翔「あ…、もしかしてサンタさん?」



赤「ああ、そうだよ。」



赤いサンタクロースは優しく、にっこりと笑った。



赤「大変なめにあったね…。」



翔「大変…?」



翔は昨夜の惨劇を思いだした…。



翔は突然頭を下げ、サンタに言った。



翔「お願いです、僕はプレゼントはいらない、この先一生プレゼントや幸せもいらないから…、お父さんやお母さんや美代ちゃんを生き返して下さい!!」



翔は手を地面につけ、一生懸命頼んでいる…。



赤「……すまないが………」



翔「お願いします!お願いします!お願いします!」



赤いサンタクロースはとても悲しそうに…、ゆっくりと話した。



赤「ごめん…、サンタは神様じゃないんだ…。」



赤いサンタは謝りながら話した…が、それでも翔は諦めなかった…。



翔「お願いです!僕は死んでもいい…、だからみんなを…、お願い…します…。」



翔は涙を流しながら頼んだ…。