「え?ほ、本??どうして?」 私は唯野君の椅子に掛けられているブレザーを見る。 今はまだ略装期間に入ってないから、男子は登下校の時はブレザーとネクタイを着用しないとダメなんだって。 こんなに暑いのにね。 「…?本見て笑ってたから」 笑って言う唯野君。 沈黙……。 私は深呼吸した。 「あ、あのさっ、唯野君。私唯野君に話したい事が………」 ある、って言おうとしたけど、その声は掻き消された。