「あ、た、唯野君…。おはよう。 …いきなり話し掛けるからびっくりしちゃったじゃない」 胸に手を当てて苦笑いする私。 笑顔で「おはよう」と返す唯野君。 はぁ。 何おどおどしてるの、私。 …紗耶香だったら落ち着いて対応出来るんだろうな。 ………決めたんだから、言わなきゃ。 でもどうやって説明しよう。 「ねぇ、その本てそんなに面白いの?」 制服を椅子に掛けながら言う。