俺達は修学旅行から帰ってきてから
一週間経った
今は生徒会室に居る

「お菓子、新作だよ♪」

「あっありがとうございます!ニコ」

「////////」

やっぱり誰も気づかない・・・
私の笑顔が仮ものだと・・・
気づいてもらいたくないケド
気づいてほしいと思っているのかも
心の奥で・・・・・

「美味しいよ♪」

パクッ

「んっ新しい味ですね!」

「でしょ~?」

「はいっ」

「フフやっぱりらーちゃんは
話が分かるね♪ニコッ」

・・・・?
笑顔・・・・仮?

「どうしたの?」

「あっあの他の先輩方は?」

「あー皆先生に呼ばれてるんだ~」

「そうなんですか」

だから今雨川先輩だけなんだ

「早く新しいお菓子出来てほしいねニコッ」

「・・・あっはい」

何でだろ?
やっぱり仮・・・?

「ニコッニコッ」

ウン・・・
仮だ・・・

「先輩?笑顔止めたらどうですか?」

「え・・・・?」

「仮の笑顔ですよね」

「・・・・凄いね
誰も気づかなかったのに」

「先輩上手いですよ
大分長いことやってるんですね」

「まぁね・・・」

「何でそこまで笑うんですか?」

「あのね・・・
僕の母親、小さい頃死んだんだ
そして死ぬ前に
:笑ってて?私が死んでも笑ってて?:
って言って死んだ・・・
だから僕は笑った
父親も笑った
でも世間はそんな僕等を見て軽蔑した
それから僕は仮の笑顔になっていったんだ」