「行く…」 と、小さく呟いた。 ソラはウンともスンとも言わないで再び歩き始めて、私も何も言わずに後ろを付いて行った。 暫くすると、繁華街の奥の奥。ガラが悪いと評判の場所の一角に、他の店よりは大きく場所をとったバーが見える。ソラはなんの躊躇いもなく、まるで我が家に帰るような感じで扉を乱暴に開いた。 それと同時に、目の前の光景に驚愕した。