部屋に入ると、また一気に涙があふれてきた。

自分は負けないって思いたいのに、なぜか静香に負けるような気がして・・・

その日は寝れなくて、健のことばかり考えてた。

次の日。

「健く~ん、今度一緒に遊ばない??」

静香の声が教室中に響いた。アタックしている静香をみていやそうな顔している健。

「静香やめなよ。いやがってんじゃん。」

「由美~。そんなんじゃ、相手の心つかめないよ。」

すんごくコイツがにくい。友達と思ってた私がバカみたい・・・

教室にいた男子がおもしろがっている。早くどっかにいってほしいって思った。

「静香ってさ、相手の気持ち考えないよね・・・そういうの最低!!

健が嫌がってんの分かんないの??早くどっかいってよ。」

私がそういうと、静香は少し後ずさりして、教室を出てった。

はぁ~静香がいなくなったぁ。よかった・・・

「由美~。すごいじゃん!めっちゃかっこよかったよ☆さすがぁ~。」

明日香が私のところに走ってきた。そのまま明日香と今日の授業のことについて

しゃべっていた。すると健がこっちにやってくる。

ヤバイ・・・顔がちょっと赤いかも。緊・・張・・・する。

「ありがとな!!助かったよ。」

私の好きな笑顔が今私に向けられてる。すごい嬉しい・・・

「うん!!」

少し照れちゃったけど、精一杯の笑顔で答えた。

「マジで感謝してる。」

そういって健は友達と次の授業の理科室へといってしまった。

「よかったね。大好きな健くんに感謝されて!!」

私が照れてる顔を見て明日香がからかってきた。

「明日香!!」

でも、ほんとに嬉しかったな・・・

この日は明日香と2人で帰った。それもそのはず。

静香も気まずいだろうし・・・当たり前だよね。

最近おかしいよ。静香との関係がこんなふうになるなんて・・・

私はこの先大変なことになるなんて知らなかった・・・・・・・・・・