恋想戯曲 ♥ Le rêve du papillon

乙女の左右の太もものあいだという聖なる領域が、ヒゲづらメガネ男の魔のくるぶしに侵略されようとしたそのときだった……、

「…?!」

なぜだか侵略は未然に終わった。

毎朝の長距離自転車通学のおかげで、いつのまにか鍛え上げられていた左右の太い足のあいだには、魔のくるぶしが割り込む余地がなかったみたい。

足が太いのもデメリットばかりじゃなかったということだ。

「や、やめてくださいっ……」

声を荒げて立ち上がるあたし。