恋想戯曲 ♥ Le rêve du papillon

「こ、候補ってことは、あたしの作品を出版するかどうかはまだ……今のところは分からないってことですか……?」

「おっしゃるとおりです……」と言って、ちょっとうつむきかげんでカプチーノをクチにすると、まるでブラックコーヒーでも飲んだみたいに苦い表情になる真田さん。

でもあたしのほうはミルクティーをクチにしない。ノドを通らない気分だったからだ。

「できることなら、みなさんの夢を叶えてあげたい。5人全員の作品を出版してさしあげたいところですが、お恥ずかしい話、当社は吹けば飛ぶような弱小出版社ですから、それはぶっちゃけ不可能です……」

「………」