「実は今回、大村さんの作品のほかにも出版を検討しているケータイ小説がありまして、その中には中学生のコもいるんですよ」 「…!?」 そのとき、ティーカップを傾けていたあたしの右手が止まった。“あたしだけじゃなかったんだ!?”と思ったからだ。 浮かれ気分に軽くブレーキがかかった。 「現在、大村さんの作品を含め全部で5つのケータイ小説が候補として上がっています」 あたしは動揺を隠しつつ、ゆっくりティーカップを降ろすと、それでもやっぱり恐る恐るという感じで真田さんに訊いてみた。