恋想戯曲 ♥ Le rêve du papillon

おまけに途中で足がこむら返りになって、完走することさえできなかった。

「ゴメン、あんだけデカイくち叩いてたのに情けないよぅ……」と凹むあたしを、「よくがんばったよ。エライぞ、サキちゃん」とバスタオル越しにギュッと抱き締めくれる彼。

彼の大きなバスタオルは、人生初のロードレースで精根尽き果てたあたしのカラダを、大きな鳥の羽毛のように包み込んでくれた。

真っ白でふわふわ、おまけにポッカポカの太陽の光をいっぱいに吸い込んでるみたいで、太陽のニオイがする南雲くんのバスタオル。

あぁ、ココはまさに楽園だ……あたしはずっと……これからもずっとずうっと、このふんわりとしたやさしさに包まれていたい……。