スタート1分前……、 観客席で顔がバレないようにアポロキャップを目深にかぶった南雲くんのほうとチラリと見ると、彼は「大丈夫♪」とばかりに親指を立てるサムズアップをしてみせてくれる。 スタート0分前……、 パーンッ!!! ピストル一発レーススタート。 スタート当初から快調な走り出しで、先頭集団に喰らいついていくあたし……というのは全部ウソで、スタートしてまもなく、あれよあれよという間に次々と他の選手に追い抜かれ、ものの数分でダントツの最下位決定。