恋想戯曲 ♥ Le rêve du papillon

「ン? 頭どーした?」

「レース仕様に空気抵抗を少なくしてきた」

そう言ってバンダナを取ったとたん、アイツは「ひぃっ…」とすっとんきょうな声を上げ、腰を抜かさんばかりに驚いた。

昨日まで胸全体を余裕で覆い隠すほどまで伸びていたロングヘアーが今はもうない。かきあげる後ろ髪もなければ、もみあげだって指先でつまめるくらいの長さしかない。

「足……治んなかったんでしょ?」

「あ、あぁ……昨夜、遅くなってから捻挫したところが腫れ上がってな、朝になっても腫れが引かなかった……」

「じゃ、あたしが出る。一晩考えた結論だよ」