恋想戯曲 ♥ Le rêve du papillon


「リアルの……証拠……」

リアルは……現実はきれいごとばかりじゃない。むしろ汚いことだらけだ。そんなこと言われなくても知ってるよ、イヤってくらい。

「この状況でこんなこと言うのは卑怯だってことは百も承知だ。けどそれでも言わせてもらう」と前置きしてからアイツは言った……、

「カミキリムシ野郎の代わりに、オレを好きになれ。オレは汗クサイ男だが、サクラじゃないリアルな男だ。サキちゃんが涙を流したとき、この手で抱きしめてやることができる」

……って。

だけど―――