「リアルの……証拠……」 リアルは……現実はきれいごとばかりじゃない。むしろ汚いことだらけだ。そんなこと言われなくても知ってるよ、イヤってくらい。 「この状況でこんなこと言うのは卑怯だってことは百も承知だ。けどそれでも言わせてもらう」と前置きしてからアイツは言った……、 「カミキリムシ野郎の代わりに、オレを好きになれ。オレは汗クサイ男だが、サクラじゃないリアルな男だ。サキちゃんが涙を流したとき、この手で抱きしめてやることができる」 ……って。 だけど―――