クモ男が好意で言ってくれてるのは分かってたけど、その好意じたいがウザかった。
「それはオレが、こーいう者だからだ」と不敵な笑みを浮かべ、ソイツが差し出した名刺には “バッタ”のイラストの下に……、
『シティホッパー自転車便 メッセンジャー・南雲陽輔』
……と印刷されてあった。
「田舎のバッタは草の上を、そしてシティホッパー(町のバッタ)はコンクリートの上をジャンプする。人込み、渋滞ひとっ飛び。まばたきしてる間に配達完了してやるぜ。早くサキちゃんの配達先を教えてくれ、早くっ」
「“配達”って、あたし、荷物じゃないよっ。それに“早く”とか言われても……」
「それはオレが、こーいう者だからだ」と不敵な笑みを浮かべ、ソイツが差し出した名刺には “バッタ”のイラストの下に……、
『シティホッパー自転車便 メッセンジャー・南雲陽輔』
……と印刷されてあった。
「田舎のバッタは草の上を、そしてシティホッパー(町のバッタ)はコンクリートの上をジャンプする。人込み、渋滞ひとっ飛び。まばたきしてる間に配達完了してやるぜ。早くサキちゃんの配達先を教えてくれ、早くっ」
「“配達”って、あたし、荷物じゃないよっ。それに“早く”とか言われても……」


