だけど、そんなあたしに嫉妬したのか、小悪魔が思わぬイタズラを仕掛けてきた。
青山まであと少しというところで、なにやらプシューという音が聞こえてきたから、自転車を止めてタイヤを見てみると、後ろタイヤにキラリと光る割れたビンのカケラみたいなものが刺さっていた。
「うわ、サイアク……」と、ため息つくように言ってカケラを引き抜き、腕時計を見る。
今朝イチバンでカットくんから届いたメールにはこう書かれていた。
『青山についたら連絡してほしい。そのとき俺の勤める美容院の名前と場所を教えるから。いちお11時に予約を入れてるんで、その時間に間に合うような感じで頼むね』


