それでもいい。 たとえそのやさしさがウソだったんだとしても、どーせ今夜は真田さんに初体験を捧げるつもりだったんだし。 誰でもいい。 誰かに会って、今すぐギュッとしてほしい。 そんな思いが頭をよぎった瞬間、自転車のペダルをこぐ足を止め、片足だけを地面につけたまま、おもむろに制服のポケットからケータイを取り出しているあたしがいた。 そして、一度は辞めたはずの出会い系サイト・逢いナビにアクセスすると、そこには“カット”というヒトからの未開封のメールがすでに8通もたまっていた。