「あっ凛さん斉藤さんの具合はいかがでした?」







「あぁ、沖田隊長。大分落ち着きました。」





「そうですか。ありがとうございます。」




沖田はそう言ってにっこり微笑む。





「いえ。」






私はそれだけ言って部屋の隅に移動して腰の刀を抜く。





「刃こぼれがあるな。」





「永倉・・・」





座って刀を見ると横から永倉が出てきた。




「もう折れちまいそうだな。そろそろ替えたほうがいいぜ。」





「あぁ、分かっている。京に戻ったら買い換える。」