「どうしたんだ?」





「あぁ、凛さん。いえ斉藤さんが腹痛を起こしてしまって。」





確かに苦しそうに顔を歪め苦痛に耐える斉藤の姿。





「仕方ない。おい船を岸に戻せ。」



「へぇ。」




芹沢は船を漕いでいた男にそれだけ伝えるとまた酒を飲み始めた。








「着きましたぇ。」





暫くして船を漕いでいた男がそう伝えると沖田と藤堂が斉藤を支え船を降りた。