凛が部屋から出て行くと近藤が大きく息をついた。





「歳・・・あの子は一体どれだけの苦しみを一人で味わってきたのだろう・・・。きっと我々には想像もできないほどの苦しみだたろうな・・・。」






「あぁ・・・」






話をしていた時一瞬アイツの顔が苦しみに歪んだのが見えた。







それが今も頭から離れない・・・。







「俺は一体あの子に何がしてやれる?」





「見守ってやる事だろうな・・・。」




「俺には・・・俺にはそんな事しかできないのか・・・。」



悔しそうな声。





「近藤さん、」






「あぁ・・・すまん。もうお前も戻っていいぞ・・。暫く一人になりたい。」







「そうか・・・。」








俺はそれだけ言うと部屋を出た。