「これが私の過去だ。」







話し終えると部屋には重苦しい空気が漂っていた。




「・・・・そんな事が・・・辛かったろう・・。」





暫くして近藤が声を発した。







「辛い?そんな事感じなかった。私には感情がないからな。もういつ笑ったのかすら覚えていない。」







私はそう言って自分を嘲笑った。









そう、私は家族の仇を討つためだけに生きているんだ。だから感情など必要ない。











「凛くん・・・・」








「局長、そろそろ戻ってもよろしいでしょうか?」