「父様?」




そっと扉を開けるとそこには大量な血を流している父の姿。そして怯えて座り込んでいる母の姿。




「父様、母様っ!!」



二人の姿を見て急いで駆け寄る。





「凛、来てはいけませんっ!!」




母に叱咤され一瞬足を止める。するとその瞬間・・・・・






「きゃぁぁあっ!」





ザシュッ・・・・






母の悲痛な叫びが響き渡った。






瞬く間に辺りは真っ赤に染まりまるで血の海のようになった。





「父様、母様ぁっ!!!」




急いで二人に駆け寄る。






だけどもう二人は息をしてはいなかった。