・・・・・六年前江戸山内剣術道場・・・・・







「やぁぁぁーーーーー」








ぱぁぁんっ







道場内に大きな音が響く。






「一本っ」





「くそ~また負けた。凛もう一回っ!!」






「え~?まだやるの?依岬(いさき)弱いからやだぁ・・・それに私今日から二刀流の稽古に入るんだもん。」




「えぇっ!!お前もう二刀流なのかよっ!くっそ~次は絶対に勝つからな・・・」






依岬はそう言って一人素振りを始める。





「あはは、頑張って!じゃあまた明日ね。」




「おう、」






そう言って凛は依岬から離れ竹刀を二本持つと自分の父親でもある山内 洋介(やまうちようすけ)の元に走っていく。