私が聞くと土方がゆっくりと口を開いた。






「お前、此処に来る前一体何があった?」





土方はそう言うと私の顔をうかがっている。





「それならここに来た夜に話しました。」





「そうじゃなく、もっと詳しくだ!」



「トシッ!!」





少し声を荒げた土方を近藤が叱咤する。






「つまり、私の過去が聞きたいと・・・そう言うことですね?」







「あぁ、そうだ。」







「はぁ・・・分かりました。」




私はそれだけ言うと少し黙り口火を切った。