「はぁ、はぁ・・・」




まだ外では雨が降っている。




ズクン・・・





治った筈の古傷が微かに痛んだ気がし、思わず顔を歪める。







すると横で眠っていた山崎が急に起き上がった。





「何や・・・騒がしいな。」





「すまん・・・昔の夢を見て・・・・」





「そうか。」





山崎はそれだけ言うとまた布団に潜る。






そんな山崎を見てまるで自分を見ているような気がした。






まるで他人に関心がなく、人を寄せ付けない雰囲気。





何故だろう・・・・。






コイツのまとっている空気が妙に心地いいのは・・・・。