「凛・・・・お前は生きろ・・・。」





「嫌、父様死なないでっ!!」




暗闇で一人の少女が泣いている。





これは誰・・・・・?





真っ暗だった辺りがいきなり明るくなり少女の顔が見えた。





酷く怯えている・・・。






あれは・・・・六年前の私だ・・・。






「皮肉なもんだよなぁ・・・あの人にさえ逆らわなければこんな無残な死にかたしないで済んだのによぉ。」




後ろから声が聞え振り返るとあの忌々しい男が立っている。






「お前もここで死んでもらう。」





そう言って腰の刀をスッと抜く。







「嫌っ!!」







その時自分の叫び声で目が覚めた。