凛と山崎の葬儀は船の甲板でその場にいた隊士たちだけで執り行われた。






二人の亡骸は凛の望みどおり、海へ。二人は死んでもなお、手を硬く握り締め離なさなかった。





「二人ともあっちの国では元気に過ごしているんでしょうか?」




「あぁ、きっと大丈夫さ。むこうには平助や山南さんもいることだし、楽しくやってるんじゃないか?」





沖田の問いに近藤はそう答えると、海へそっと優しく微笑んだ。