「ススム・・・」



凛は愛する人の名を呼ぶと涙を一筋流し、ゆっくりと瞳を閉じた。





山崎も、それを見届けると後を追うように息を引き取った。





「っ・・・・」




近藤は二人をそっと抱きしめ、土方に二人を部屋から出す様に伝えた。




沖田には眠っている他の者を起こすようにと伝え、土方と共に船の甲板に出る。




外に出ると、丁度夜が明けたところだった。