「な・・・に、泣いてんの・・・や?」





「なんでもない・・・。」






凛は涙を拭うがどんなに拭っても涙は止まる事をしらない。




「り・・ん。おい・・・で・・・」




山崎はそう言うと凛を自分の布団に招く。




凛はそっとその布団に入る。




「り・・・ん、愛しとるで・・・」





山崎はそう言って今までに無いくらい優しく微笑む。





この顔を見て、凛は悟った。あぁ、山崎もまたその時が近付いているのだと・・・・




「私も・・・愛してる・・・。」




凛と山崎はそっと微笑むと最期になるかも知れない口づけを交わす。