江戸へ出発した日の夜、凛はこれまでに無いほど体調を崩した。
高熱でうなされ、何度も血を吐いた。
呼吸は短く、ヒュッヒュッと苦しげな呼吸。
あぁ、自分はもうすぐなんだ。
うなされる中、そんな事を考える。
明日の朝、目が覚めないかも知れない。
その前に・・・ススムの顔がもう一度みたい。
いうことをきかない身体を必死で起こし、隣でやはり苦しげにしている山崎に近付き、熱く火照った手で山崎の顔に触れる。
「ス・・・スム・・・」
「ど・・・ないした・・・?」
名前を呼ぶと、返事を返してくれる。当たり前のやり取りが明日の朝はできないかも知れない。そう思うと涙が溢れて視界がぼやける。
あぁ、自分はこんなにもこの人を愛していたんだ。
そう思い知らされる。
高熱でうなされ、何度も血を吐いた。
呼吸は短く、ヒュッヒュッと苦しげな呼吸。
あぁ、自分はもうすぐなんだ。
うなされる中、そんな事を考える。
明日の朝、目が覚めないかも知れない。
その前に・・・ススムの顔がもう一度みたい。
いうことをきかない身体を必死で起こし、隣でやはり苦しげにしている山崎に近付き、熱く火照った手で山崎の顔に触れる。
「ス・・・スム・・・」
「ど・・・ないした・・・?」
名前を呼ぶと、返事を返してくれる。当たり前のやり取りが明日の朝はできないかも知れない。そう思うと涙が溢れて視界がぼやける。
あぁ、自分はこんなにもこの人を愛していたんだ。
そう思い知らされる。