大阪に着くと凛を急いで松本医師のもとに運ぶ。


「師匠!!」


「山崎くん、そんなに急いで一体何があったんですか?」


丁度、患者を診終わった所だろう松本は急いで山崎に走りよった。

「凛さんっ!?」


「片腕を斬り落とされたんやっ!師匠っ早う凛を!」


平常心を失った山崎は松本に縋りつくようにして助けを乞う。


「落ち着きなさい。まず凛さんをそこに寝かして、あなたは温かい湯を持って来てください。」


松本に言われ山崎は背に背負っていた凛を布団に寝かせた。