紅い月

「なに・・・やっとんねん・・・。腕を失ってまでなんで俺を助けたんやっ!?俺はお前を守ってやることなんてできなくて・・・・どうしてそんな俺を助けたんやっ!!」






山崎は泣きそうな顔で凛の傷口を必死で押さえ出血を止めようとする。





「何故って?そんなの決まっているだろう。私はお前が好きだからだ。」









凛はそう言って今までに無いくらいに美しく艶やかに微笑んだ。








「凛・・・とりあえず、血ぃは止まった。はよ戻るで。乗りぃ。」







山崎は、凛の腕を自分の持っていた手拭いできつく締め、凛を背に乗せると風のように早く走る。まるで人を一人背負っているなんて思わせない速度だ。







山崎の背の温かさに凛は気を失うかのように目を閉じた・・・・・。