~山崎目線~





俺は走った。




とにかく走った。




隊士たちから聞いた話。まだ本当かどうかの確信はないがいてもたってもいられなくて知らぬまに走り始めてしまった。





『凛がここにいる。』






「副長っ!!」






「んあ?山崎、どうした。」






「凛が!!凛がいるってほんまですかっ!?」





驚いた顔の土方に問う山崎。





普段、冷静沈着で幹部には丁寧な言葉遣いしかしない山崎が血相を変え土方に掴み掛かる勢いだ。






「落ち着けっ!山崎」