「みなはん、心配しとりましたえ?引っ越した後も山内はん探しにこちらにも来たんよ?」





みんなが・・・?




「特に山崎はんなんか仕事の後、必ずよってましたえ?」






八木さんはそう言うと湯飲みの茶を飲む。





「・・・山崎・・・」





「みなはん、きっと優しく迎えてくれるはずどす。」






そう言ってくれた八木さん。





その言葉に背を押された。






「この握り飯、しっかり届けて参ります。」