慶応四年1868年、旧幕府側と新政府軍側での戦が始まった。





勿論、新撰組は旧幕府側として戦に参戦したが近藤と沖田は戦には参戦せず、大阪城にいた。





近藤は御陵衛士の残党、加納鷲尾によって右肩を銃撃され、負傷。





沖田は凛を襲った病、労咳にかかり大阪城で療養をやむをえなくなった。




















「凛さん、私は大阪城に向かいますがあなたはどうしますか?ここは危険ですから一緒に大阪城へ・・・・」






「私は此処に残ります。長い間ありがとうございました。松本医師。」









松本は凛を大阪城へ連れて行こうとしたがそれを凛は断った。この時、凛の身体はもう既に限界を超えていた。こんな凛を一人、残すのは気が引けるが凛の瞳が余りにも真っ直ぐで松本はそれ以上何も言えなかった。