「松本先生、私は後どれ位生きられるのでしょう?」





突然の余りにも悲しい質問に松本の目は見開かれた。





「どうしたんです?あなたらしくない。」




「私らしいって何なんでしょう・・・?解らないんです。」






そう言った凛の瞳はとても悲しげだった。






「凛さん、労咳は絶対に治らないと言われていますがね実際に病み抜けた人がいるんですよ。あなたのよく知っている人でね。」






「誰です・・・?」






「土方くんですよ。彼はね、労咳で家族を次々と失ったんだよ、そして遂に自分にも回ってきた。精神的にも肉体的にもそう、丁度今の君の様になった時、彼を救ってくれたのは近藤さんだったそうだ。」








松本はそう言いながら凛の布団を掛け直す。