紅い月

凛はそっと刀を抜き主人に渡す。





「ほぅ・・・大分使い込まれとるな、その割りに手入れが行き届いていて刃こぼれが一切ない。お嬢さん、手入れが上手やねぇ。」






「どうも・・・」







主人はそう言うと軽く刀を拭きそっと凛に返す。





斉藤に一度変えたほうがいいと言われた刀・・・。だけどどうしてもできなくて修理に出したのだ。



キンッと音を立て鞘へ刀をしまった瞬間、





「嫌や、誰かたすけて!!」







女の叫び声が店内にまで響き渡った。






「なんやっ!?」






主人も松本も急いで店の外を見に行く。