紅い月

「いい天気ですね。」






「えぇ。」







凛と松本はガヤガヤと賑わう京の町に着ていた。






「そうそう!新撰組は今日、西本願寺に屯所を移したそうですよ。」




新撰組と言う単語を聞いた時、ぴくりと凛が反応を見せたのを松本は見逃さなかった。






「・・・・新撰組で・・・」






ポツリと今まで自分から話さなかった凛が何かを呟いた。







「え?」






「新撰組で誰か亡くなったのですか?」





一瞬、ほんの一瞬だったが凛は確かに悲しそうな顔をした。






「山南総長が隊規に反して切腹なさったそうです。」